art-life wearch cafe

花 器 間

14日から始まりました。

【一花一葉】展。

花と器と間が描く、空間。

古い古い田舎家の古空間に、春の風が吹いています。

築年数約150年以上のこのお家は、

ペリー来航の頃の建物です。

現代を生きる作家、春名花衣さんの作品によって、

その古さの中に潜む、モダンな空気を、引き出しているように感じます。


a0259958_036637.jpg


玄関入って、お出迎えの花です。
白磁の真っ白な花器に、すーっと勢い良く生けられたお花は、
御衣黄桜と木蓮です。
この展示会前にも、ドカ雪が降ったという、東粟倉村。
降り積もった深い雪の底から、太陽の光目指して、春を告げる花。
春名さんの工房から見える雪景色と、重なります。


a0259958_042269.jpg

a0259958_042576.jpg

a0259958_122555.jpg


まさに、一花一葉。
漆黒の夜の深さと、夜空に瞬く銀河をイメージした作品。
【宙】
果てしない宙の、闇の奥行き。
その中で育まれた小さな命は、宙を抜けてどこまでも自由に、
まっすぐに、伸びてゆきます。
人の心の空(くう)、果てしない広がりと可能性を、感じます。

a0259958_0502150.jpg

a0259958_0505517.jpg

a0259958_0511552.jpg



真っ白な磁土。天草の土ならではの、潔く、深い白。
降り積もった雪が、自然の造形力を借りて、
【葉】のカタチを描きます。
雪割りの様に、赤い藪椿が、そっと、春を運んできます。

a0259958_0545890.jpg

a0259958_0553517.jpg

a0259958_0562978.jpg

a0259958_1233492.jpg



そして、雪解けの春。
降り積もった雪に、春の明るい日差しがさして、
澄み切った青空を覗かせます。
青空は、本格的な春を運んできます。
待ちかねたように、小さな草花が息を吹きます。
解けた雪は水となって、泉をつくり、草花の命を育みます。



凍てつく岩肌、なごり雪。
春の日差しが誘う、百花繚乱の春。
梅の花に、椿、そして、桜と
春の花々が、競うように、美しく咲き誇ります。

a0259958_134956.jpg



作品:春名花衣
挿花:大路久美子 森川君子



【一花一葉】

春名花衣(はるなけい)個展開催中。
~4/22(日)まで。
作家在廊日 4/18(水)、21(土)、22(日)
am11:00~pm6:00

会場:〒671-1226 姫路市網干区高田297
    古民家ギャラリーWEARCH(ウィアーチ)内
企画:gallery集shu-(ギャラリー・シュウ)
連絡先:090-1480-4270まで。
[PR]
# by gshu-gwearch8 | 2012-04-17 01:14

一花一葉

a0259958_0494060.jpg



明日から、春名花衣(はるなけい)さんの、個展が始まります。

【一花一葉】  いっかいちよう

がテーマです。



白磁 白璃 瑠璃 瑠璃銀彩 鶸釉 

に加え、新色の釉薬も披露して下さいます。


会場となる古空間には、
テーマに沿ったレイアウトがなされ、
季節の色や、景色を表現して、
ストーリーを描いてゆきます。


見る人の心に写るストーリーが、
どのように描かれるのか
楽しみです。




花をいけるということは、それを納める空間を演出することであり、
ただ単に、花と器との相対的な関係だけにとどまらず、
そこには空間が存在し、花、器、間の三つが揃うことで、
初めて絶対的な間が成立します。

花をいけることに限らず、
器を用いることは、
新たな間を創っていくことができる行為であり、
それは、自分自身を表現することに、他なりません。

この度の作品は、古民家という空間と、
自分の作品との関係性に悩みながら、
それをどのように料理するかを沈思しながら、
制作してきました。

築150年の、静でもなく動でもない空間に、
一花一葉を粛として添え、
その間に静かに対峙する器(作品)・・・・・・

麗らかな春のひと時を、
楽しんでいただければと思います。


    春名 花衣 



a0259958_121435.jpg



ここ数年、花開くように、作品が開花してきた、春名花衣さん。

初めて出会い、最初の作品展から、5年半が経ちました。

ファッション・デザイナーから、陶芸家への転身。
華やかなモードの世界から、
歴史の礎深い工芸の世界へ。
京都で5年半の修行を終え、郷里に戻り、
築窯して12年。

目の前に広がる景色と、移り変わる自然の表情の豊かさに、
日々、心が満たされます。
春名さんが住む、岡山県美作市、旧東粟倉村は、
美しい水に恵まれた、緑豊かな山村です。

風、水、土、そして、
雪の潔い白さや、夜空の銀河、月、
作品が発する薫りには、
いつも、この村の自然が漂っています。

今回のテーマは、【一花一葉】。

大きな自然のストーリーから、
たった一つの花と葉に、その命の意味を託して、
あるべき姿と、作家としての自身の歩みを重ね、
表現します。

小さな命の‘存在=精神’
花の蕾も大輪の花も、
葉の表も裏も関係なく、
その存在にこそ生み出される、空気。

見えない何かを、心で見る。
眼に見える景色の空ではなく、心の中に宙を描き、
空を感じる。
そんなメーッセージが、作品から伝わってきます。

天草の真っ白な土肌に、はんなり色味を浮かべた、
釉薬の妙。
春の季節にふさわしい、
静かな華やぎを纏った、新作を中心に、
器、花器、オブジェ、陶画など、
古空間を春へと、誘ってくれます。

麗らかな春の日差しに映る、
美しい磁器のうつわ。
一雫の華が、心に溶け込む
・・・・そんな作品です。


gallery集shu-
谷名 世津子




【一花一葉】

春名 花衣  Kei HARUNA

2012.4.14(土)~4.22(日)
am11:00~pm6:00

作家在廊日 14,15,18,21,22日

会場;〒671-1226 姫路市網干区高田297
     ギャラリーWEARCH(ウィアーチ)内
     tel:090-1480-4270
[PR]
# by gshu-gwearch8 | 2012-04-13 01:49

4月のお茶遊び

a0259958_1232620.jpg



4月7日。
この日は、お誕生日の方がありました。
いつも、お茶のお作法をリードして下さる、マサノブさんです。


毎月、この古民家、WEARCH(ウィアーチ)で、お茶遊び会を開いています。

いつもより、参加人数が少なかったので、
お祝いをするには、寂しい感じがしたのですが、
だったら折角の機会にと、
本人には内緒で、急遽、お誕生日のお茶会をすることに、なりました。

お茶をする前に、恒例の、一人一品持ちよりの、お料理を頂きます。

a0259958_1323296.jpg

a0259958_1325520.jpg

a0259958_1331182.jpg

a0259958_1333337.jpg

a0259958_1334677.jpg


そして、スペシャルのお誕生日ケーキ。
キミコさんの、お手製です。

a0259958_134428.jpg


リクエストにお応えして、年齢の数だけローソクを点てました。
日ごろの感謝を込めて、ハートの形を作りました。

点灯!

a0259958_1364339.jpg


勢い良く吹き消されて、お祝いのランチが始まります。



そして、ランチの後は、お茶会です。

a0259958_1381213.jpg

お床のしつらい。

a0259958_1385932.jpg

a0259958_1392271.jpg

a0259958_1394084.jpg


お軸は、マリコさん。
マリコさんのご主人さま、カツヒトさんもマサノブさんと同じ、戌年生まれ。
お人形は、アケミさん。
茶坊主です。手には袱紗とお棗を。アケミさんの茶室に、いつも飾ってあるお人形です。
花器とお花は、キミコさん。
電話で軸と人形の取り合わせを伝え、お任せしました。ガラスの花器に、庭のお花を。

この日に、えいやっ!で、飾り付けです。
なのに、とてもぴったり、マッチしました。


そして、主役のお道具達です。

a0259958_1473017.jpg

a0259958_1474865.jpg

a0259958_14847.jpg

a0259958_1482271.jpg

a0259958_1484646.jpg


主茶碗に、使いこまれた、中里隆さんの三島手を。
替え茶碗に、仁清写しの筒茶碗。二碗とも、アケミさん所有のお茶碗です。
利休型の源氏香棗を薄器に。隆二さん所有。
白璃の水指は、春名花衣さんの作品。マリコさんカツヒトさんご夫妻から、お借りしました。

20歳代の頃、利休棗を見て、「なんと美しい形」と感動し、お茶に興味を持たれたというマサノブさん。
戦国時代の武将達が、魅了されたお茶とは、どういうものか?
それを知りたいと思い、お茶を習ってみたいと思っていた。
50歳になって、機会を得、お茶を始められた。
そして、4年。ますます、お茶に惹かれていく。
【綺麗寂】が、お好み。

以前伺っていた、そんなエピソードを思いだし、
メンバーの手持ちの品を見繕って、お道具を揃え、しつらえました。

お菓子は、菖蒲の練りきりで。

a0259958_265563.jpg

マサノブさんもファンの春名花衣さんの瑠璃鉢。わたしのお気に入りです。
a0259958_275440.jpg

佐々木好正さんの鼠志野の菓子鉢。
昨年の個展で、マサノブさんがリクエストして、オーダーで作って頂いた作品です。


マリコさんの御点前で、お祝いのお茶がはじまります。
a0259958_2292772.jpg

a0259958_2294477.jpg




今日は、皆さん一人づつ、平手前をお稽古しました。
a0259958_213211.jpg



いつもの通り、マサノブさんが、先生役を。


お茶を初めて、まだ4年とは思えないくらい、綺麗な御点前のマサノブさん。
指導も、御上手です。
私達がお願いして、お茶の点て方を教えて頂いています。

お茶遊び会が始まって、この日が、20回目です。
毎回、お道具を持ってきて下さる、マサノブさんに、感謝です。

生後6カ月の赤ちゃんから、上は、80歳のおばあちゃままで。
メンバーは、多彩です。
その中堅層のマサノブさんは、
私達、若手世代の、アニキ的存在。


今年一年、いい年をお過ごし下さいね☆
そして、お茶の楽しみを、これからも沢山教えてくださいね☆

HAPPY BIRTHDAY!!
SPECIAL THANKS for YOU☆


a0259958_223469.jpg

マサノブさんのお見立て。マリコさんの土人形としつらって。
蓮善隆さんの焼〆平目鉢に、花を添えて。
「これがしたかった・・・」と。
3月の個展で購入された作品が、こうして生かされています。


素敵です。



[PR]
# by gshu-gwearch8 | 2012-04-10 02:31

春の嵐

この度の、蓮善隆さんの個展は、春の嵐に見舞われた展覧会となりました。


a0259958_0124219.jpg

a0259958_0131353.jpg

a0259958_013536.jpg

a0259958_0142363.jpg



初日、2日、3日は、冬の寒さが続き、空調が効かない空間で、
コートを着たまま、囲炉裏を囲んで、暖を取りました。

a0259958_0152279.jpg



来廊日には、伊賀の美味しいお菓子を持って、いらして下さった蓮さん。
『さまざま桜』という、紅梅堂さんの美しいお干菓子。
『草ころ』という、桔梗屋さんの甘さを抑えた、柔らかいお餅。
そして、奥様の加都子さんからは、加賀棒茶を。

作品の器を借りて飾り付け、お菓子とお茶を、皆さんに味わって頂きました。

寒さと、すっきりしない天気にも関わらず、沢山の方が、展覧会へいらして下さいました。
そして、何度も作品を見に来て下さる方もあり、
新聞や、知人の紹介で、初めていらしてくださった方もありました。

時には、にぎやかに、
ゆっくりの時間には、のんびりと、
みなさん、自分のペースで、作品との対話を楽しんで下さいました。

中でも、器は、とても好評で、
30代、40代の若い世代の方も
灰釉や焼〆などの、蓮さんらしい渋い作品を好んで、
購入頂いたことは、とても喜ばしいことでした。

『器は料理の着物』

の言葉通り、

旬の食材を使えば、簡単な調理でも、
うつわの器量で、素敵なお料理になります。

心からのおもてなしをして下さった、蓮さんご夫妻へ、
太子町大市の朝採れの筍を、お土産にお渡ししました。

早速、湯がいてお料理した写真を送って下さいました。

a0259958_0283138.jpg

「筍と豚肉の醤油煮」

いつも、会場に飾る花を持ってきて下さるキミコさん。
お庭で元気に咲いていた花は、
やっと温かくなった最終日まで、
春爛漫、会場を春の香りで包んでくれました。

a0259958_0333353.jpg

a0259958_0335845.jpg

a0259958_0343132.jpg


クミコさんお手製の、イカナゴの釘煮。
キミコさんお手製の、梅ジュース。
蓮さんへのお土産に、プレゼントして下さいました。

会期中、手作りのお菓子や、差し入れを持って、
作品展を盛り上げてくださった、常連さん。
温かい人達に囲まれて、和やかな心温まる展覧会となりました。

【ひと】は、かけがえのない、わたしの大切な財産です。


ほんとうに、感謝です。



[PR]
# by gshu-gwearch8 | 2012-04-10 00:50

器  UTSUWA

蓮さんの師匠、番浦史郎先生は、魯山人の孫弟子にあたる方だそうです。

『器は料理の着物』

という、名言があります。

その言葉通り、来客がある時には必ず、自作の器と料理で、客人をもてなされた番浦先生。
蓮さん達弟子が、朝、母屋へ入ると、アメリカ式の大きな冷蔵庫に、
客人のリスト、盛り付けの器、お料理、レシピがびっしりと書かれ、貼ってあるそうです。
それを見た弟子達は、食材を調達し、下ごしらえの準備にかかり、料理をつくって、
もてなしの準備を整えるのだそうです。
修行時代、陶芸を学ぶというより、殆ど料理を学び、
器と料理の関係性や、美意識、客人のもてなし方を学ぶことばかりだったそうです。
そうした、師匠のスタイルが、作陶家としての自身のスタイルに取り入れられ、生かされています。


a0259958_75246100.jpg

a0259958_8203543.jpg

a0259958_8225473.jpg




『味人』掲載より。作品、料理ともに、蓮さんの自作。


会場にも、たくさんの器が揃っています。

灰釉、鉄流灰釉、焼〆、三島手、粉引
バリエーション豊かな器。
昔は、琵琶湖だった伊賀の地層は、バームクーヘン状になっており、
豊富な種類の土が採れます。
蓮さんによって選ばれた、土のひとつひとつが、
器となり、料理を包み、まるで着物のように引き立てます。


a0259958_82253.jpg

a0259958_824994.jpg

a0259958_835786.jpg

a0259958_843274.jpg

a0259958_845050.jpg

a0259958_851828.jpg


伊賀特有の、ダイナミックな土味を生かした、蓮さんのうつわ。
料理や茶菓子を盛りつけると、とても表情が優しくなります。
品があって、とても使いやすい。
そして、収納力も抜群です。
数々の料理人から愛される理由がわかります。
30代40代の、若い世代の人達にも人気があります。

a0259958_891483.jpg

a0259958_894323.jpg


昨日は、随分温かくなりました。
もう少しだけ、お天気が持ってくれることを、祈ります。


【土の顕象】

蓮 善隆  Yoshitaka HASU

~4/1(日)まで。 am11:00~pm6:00
最終日、蓮さんご夫妻来廊。

〒671-1226
姫路市網干区高田297 古民家ギャラリーWEARCH(ウィアーチ)内

gallery集shu-(ギャラリー・シュウ) 
tel:090-1480-4270
[PR]
# by gshu-gwearch8 | 2012-03-31 08:21