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HANA kazaRi



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6年ぶりの、椎葉佳子さんの トンボ玉作品展。

この度、作品集を出版されました。

とても素敵な作品集です。

出版記念の個展、

四季の情景を閉じ込めた美しい玉が、

ジュエリーに仕立てられ、

身に付ける喜びと、

一層磨かれた椎葉さんのセンス溢れる作品が、揃います。



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ものを作る楽しさを教えてくれたのが、とんぼ玉。


楽しくなければものを作っている意味が無い・・・・・・と、

これが私のいつもの想い。


この楽しきとんぼ玉に出逢ってから30数年。

しんどい事もバーナーの火をつけてしまえば忘れてしまう。

乗り越えてしまうことを知っていたように思う。


工具はもとより、肝心のバーナーさえ探さなければならなかった30年前。

ただただ「玉」を作る事が楽しかった。

ひとつひとつ玉を巻く度に新しい発見があって、

模様の作り方を考えだす度に楽しさは倍増していった。


その楽しさを繋いで今日まで作品を作り続けて来た。

そして何より嬉しいことに、

想いは30年以上たった今も変わっていない。


作りたいものを作る・・・・・

単純な事を続けていられる幸せを思う。



私自身を写し出すとんぼ玉。

作品は、私の歴史です。



椎葉佳子公式ホームページ  http://shiiba.net/



【HANA kazaRi】

椎葉佳子のとんぼ玉

2012.8.4~8.12  作家在廊日 8/5・6日
会場:アトリエギャラリー集にて
    兵庫県高砂市米田町
企画:gallery集shu-(ギャラリー・シュウ)    
   * 詳細はお問い合わせ下さい。(090-1480-4270まで)
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# by gshu-gwearch8 | 2012-08-23 04:20

‘強さ’という【優しさ】

この度の作品展は、9月に行われる造化展に向けての、
プロローグ的展覧会でした。


造形家である大平先生は、


大地=土

からカタチを立ち上げる


ことを表現し、空間と作品との相関を意識した
造形作品を制作されています。



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と、名付けられた器を中心に、小作品をご紹介しました。


【風】とは、
土、水、光、時、命 等々
大平先生が感じる‘自然感’を表した言葉で、

造形作品【風還元】シリーズの大作から流れを汲んで生まれてきた、
生活空間の中で活きる小作品シリーズが、【風器】です。


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いつものアトリエの狭小空間に、大地の風が流れます。


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いずれも、食器としてのうつわですが、
確かな存在感を感じます。

‘大地の土’の強さが十分表現されています。
一見、アーティスティックな作品ですが、
どんな食材も、料理も、優しく受け止めてくれます。

強さがあるから、料理のスタイルに拘らず、
食材をただ載せるだけで、十分に引き立ててくれます。

夏野菜が美味しい季節。
キュウリやトマト、ナスなど、
彩り豊かな野菜を切って盛り付けるだけで、
アートな造形になります。
私自身使ってみて、レシピいらず、調理いらずの器として愛用しています。

一見重たそうで軽く、手触り、唇の当たりは柔らかく、
料理を盛る面は細かく処理がしてあって、
使う人への配慮が、とても感じられます。


‘強さ’は優しさ。

そんな、器です。



造形力の素晴らしい作品には、
野に咲く花が、良く似合います。


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夏の暑さで、花材がないこの時期に、
花屋さんで調達してきた緑と花を、
そっと添えます。

花留りのいい、
花器としてとても使いやすい器です。
花がなくてもカッコイイ作品ですが、
草花を添えると、大地に生えているように、
凛と生きてきます。

大平先生の奥様は、お庭で沢山の山野草を育ててらっしゃいます。
可愛い子供のように、たっぷり愛情を注いで。
そんな奥様がいつも素敵に、先生の作品に花を生けてらっしゃいます。
美意識の鋭い、誰よりも作家大平和正のファンでらっしゃる奥様の
お眼鏡に叶った作品です。



【風還元】のスピリッツが凝縮された、造形小作品。


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サイズは小さくても、スケールの大きさを感じさせる作品です。

カタチを創る時、大きなサイズを想像して作られるそうです。

この確かな、強い、存在感は、

ここからくるのですね。

サイズの大きさに左右されない、想像のスケール。


先生の作品と対峙していると、

私自身を振り返り、感じ入ることさまざまです。

出来ることや、限られた能力しかなくても、

スケールを大きく、夢を感じて、真っすぐに進みたい。

ワタシという存在が、確かにあったことを感じてもらえるように・・・。



7月の展覧で紹介した作品も含め、
9月の造化展でも、別途、ご覧頂けます。
食器の展覧は希少なので、見逃された方は、楽しみにおいでください。


大平和正氏 次回展覧は、
姫路市網干区の古民家ギャラリー【WEARCH】にて。

 大平和正展

‘古民家ギャラリーWEARCHの造化 そして巨大球体へ’

9月8日~9月16日まで。


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ストーリーは、続きます。
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# by gshu-gwearch8 | 2012-08-22 20:42

風器  FU-KI



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伊賀の造形作家、大平和正(おおひら かずまさ)先生の展覧を開催しています。


【風器】 FU-KI

と名付けられた作品が、約110点展示。

‘大地の記憶’ が感じられる作品展です。



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知り合いから届いた、一枚の案内状。
『風還元』 というテーマの、壮大な野外美術展。

伊賀・入道谷の自然と、そこに佇む彫刻との共鳴からなる環境造化を表現した、
大規模なプロジェクトだった。

DMを見ただけで、ぞくぞくした。

2001年に行われたその展覧は、
残念ながら観る事が出来なかったが、
ずっと心の中で好奇心が燻っていた。

それから8年。
思い切って、工房を訪ねた。

美術展の写真を拝見しながら、
先生の話を伺い、
想像する。

降り積もる雪も忘れて、
私の心は、『風還元』へとワープして行った。

来年 2013年、
実現化を見据えた、3.8mの巨大球体プロジェクト。

更に大きな夢へと向かう先生のスピリッツに、感動した。

そんな私へ、エールの手を差し伸べてくれた。


今年9月、造形作品展 『WEARCHの造化展』を
網干の古民家で、開催して下さる事になった。

先駆けて、生活空間で活きる 【風器】 風の器を
アトリエ・ギャラリーにて展覧します。

花、料理を自然の万物の様に受け止めてくれる、うつわ。


「大地の記憶」 が感じられる器です。



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大平和正 公式ホームページ

http://ohirakazumasa.web.fc2.com/



【風 FU-KI 器】

伊賀:造形作家  大平和正 Kazumasa.OHIRA

2012.7.14(土)~7.22(日) 
am11:00~pm6:00

アトリエ・ギャラリー 【集】 シュウ

兵庫県高砂市米田町
連絡先:090-1480-4270
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# by gshu-gwearch8 | 2012-07-21 07:56

民芸のチカラ



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会期中、二度も台風にさらされ、梅雨の真っ唯中での展覧会となりました。

会場は、いつも季節の花々で彩られ、
梅雨のじめじめした空気を清浄するかの様に、
私達の心を爽やかにしてくれました。



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この度の展覧会は、
地元倉敷の町を愛する二人の陶芸家の作品を通して、
民芸の力、工芸の魅力をご紹介する展示を行いました。

酒津焼の岡研作さん、
黒備前の篠原紅陽さん。

作品を通じて、お二人が、とても倉敷の地を愛してらっしゃることが伝わります。


倉敷といえば、【民芸】が息づく土地、というイメージがあります。
そして、工芸の香りが醸し出す町、という印象を感じます。


民芸の美しさを世の中に広め、その価値を見出した柳宗悦。
民芸運動の先駆者であった彼を、スポンサーとして支えたのが、
大原美術館の創設者、大原孫三郎でした。
柳宗悦と交流を深め、孫三郎自身も民芸品を集収しました。
日本初の民藝館となった日本民芸館は、大原氏の援助により、創設されました。
そして、倉敷美観地区にも倉敷民藝館が建てられ、
柳宗悦と共に、民芸運動を支えました。

柳に賛同した、名工達。
濱田庄司、富本憲吉、河井寛次郎、そしてバーナードリーチ。
日本各地の窯元を訪ね、その地に息づく民芸のチカラを見出し、
時には指導を行い、美意識を高めました。

倉敷は、幕府の直轄ではなく、天領とされていたそうです。
文化に対する意識の高さは、そうした歴史の楚から育まれたのかも知れません。


倉敷民芸の酒津焼。
父子相伝受け継ぐ、岡本研作さんが、私達に話して下さいました。



民芸とは、
柳宗悦が見出した、あの時代の民芸品を捉えて言われることが多いけれど、
そうではなく、
民芸は、その時代、時代の中で、ずーっと受け継がれており、
今も、産み出され続けているのですよ。

変わることなく、【用の美】としてあり続けること。
デザインや個性の前に、モノとしてスタンダードな美しさを保ち続けること。
時代の変化に大きく左右されるのではなく、
いつの時代にも通用する、【用の美】を醸し続けること。

それは、作家としてモノを表現することと、相反する部分でもあります。
民芸としての酒津焼を継承し続けながら、
六代目窯元としての、‘自身の作品’と認められる作品を作ること、
これが、課題でもあり、使命だと思っているんです。
ただ、個性を表現すればいい、というだけではなくね。
難しいですけれど・・・・・。



普段は寡黙な岡本さんが、ポロっと、お話して下さいました。


いつもは、現代工芸を見て下さっているお客様達が、
楽しそうに、作品を選んでいる様を見て、
日本人としての遺伝子の中に、
民芸に対する造詣の意が、
やはりちゃんと育まれているんだ・・・
ということに、気付かされました。



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会期中、
篠原さんの湯呑で、お茶やコーヒーを味わって頂き、
岡本さんの抹茶碗で、先生自ら点てて下さったお抹茶を頂き、
民芸の良さを、私達に教えて下さいました。


そして、台風の最中、訪ねて来て下さったお客様。

‘集’は、こんな素敵な方達に支えられて、

感謝の念に堪えません。



暑さが増す中、
お花の世話や、花材を切らすことなく
会場をいつも華やかに演出し続けて下さった、
久美子先生と、君子先生。


みなさんに、感謝を☆



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# by gshu-gwearch8 | 2012-07-20 08:52

BIZEN 備前焼




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独自の備前焼を追い求め続ける、篠原紅陽さん。

黒伊部(黒備前)、紅ちりめん、赤伊部

黒と赤のコントラストによる、『陰陽』の世界。

力強い焼きとフォルムの前では、
見る人を圧倒させるほどの、エネルギーを感じます。



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【茶器】

黒備前 紅ちりめんの茶碗、水指

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【うつわ】

どれも、窯からわずかしか取れない、一品です。
菓子器、銘々皿など。


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そして、白化粧を施した、新しい作品も。

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【花器】

一見、モノを寄せ付けないほどの存在感を感じさせる迫力ですが、
生ある花材を添えると、優しく受け止めてくれます。

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備前焼に惹かれ、修行の後、独学で【備前】を追及し続ける、篠原紅陽さん。

故郷の倉敷を愛し、この地で、独り備前焼に向かう。
中でも、室町・桃山時代の備前に強く惹かれ、約10年掛けて、
古窯跡や古備前を独学。
土、窯、焼成の研究を続けた。

「伝統に優る備前を」
「古備前を土台に、自分の備前焼を創る」

そのことを目標に、ひたむきに焼物と取り組む。
自宅のすぐ傍の裏山に工房を構え、
日の出よりも先に工房へ向う。
山の空気と、そこで制作することが、何よりも‘至福’の時、と話す。
備前土を生かすため、紐作り和積みの技法に拘り、全てが一貫した手造り。
土味が醸し出す、素朴な表情と大らかさ。
土の力量が発揮する、強さの中の品格。
備前焼が持つ、個性の象徴。

備前焼一千年の歴史の中で、【黒伊部】と言われる、焼成があります。
その歴史は古く、室町時代には、宗教行事に使用され、
桃山時代には、茶道具等格式ある焼物として作られ、
古田織部等の茶会にも使用されたと、伝えられています。
ダイナミックで奥行きのある、落ち着いた‘黒’。
その黒肌に映える黄胡麻の‘雅’。
武将達の心を捉えてならなかった、華やかさです。

【紅ちりめん】というのは、篠原さんのオリジナル、赤い備前焼です。
一千年の歴史の中で、存在しなかった焼成です。
色は紅色、肌は細やかなちりめん状。
そして、優しく胡麻が掛ります。
黒備前が【陰】の美なら、紅ちりめんは【陽】の美。
【陰陽】二つの引き合う力が、バランスの美しさを生み出します。

茶器や花器にはじまり、日常にも使えるうつわまで。
篠原備前を、古空間の中で、じっくり訪ねてみたいと思います。


【倉敷陶物語】  

備前焼 篠原紅陽(しのはらこうよう)
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# by gshu-gwearch8 | 2012-06-24 08:40