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工藤さんと言えば、【黄粉引】(きこひき)。
土化粧を掛けて、白を目指して焼いても、黄色く発色する。
使用している土を調べたら、二億年前の黄砂の地層が混ざっており、
その黄砂が作用して、黄色く発色する。
悠久の時を感じさせる、黄色い色。
従来の黄粉引に加え、
新たに出来た粉引もご紹介しています。
北海道の自然の色 【シラカバホワイト】
森の緑から生まれた 【緑粉引】
3色の粉引が、それぞれの個性を引き立て合って、
器の表情を豊かにしています。
【黄粉引】 二億年の時を経た黄砂の土







大地のエネルギーがギュッ!と詰まった、ビタミンカラー。
太陽の日差しの様な黄色い色に、体温を感じる器です。
工藤和彦ホームページ
http://kazuhiko-kudo.com/?page_id=9
【シラカバホワイト】 北海道の大地に群生するシラカバの木が器になった







伐採したシラカバの木を、薪ストーブで燃やして、採れた灰。
その灰を使って釉薬にしたら、
長年イメージし続けた、『白』に出会えた。
まさに、森の恵み。
温かく、大らかで、しっとりとした『白』
シラカバの木をそのまま器に・・・・
偶然の発想から生まれた、【シラカバホワイト】
工藤和彦ホームページ
http://blog.kazuhiko-kudo.com/?eid=76
http://blog.kazuhiko-kudo.com/?eid=77
【緑粉引】 森のみどりを再現した、新たな緑色






織部の緑でもない、森の緑。
北海道の森の青さをイメージした色。
ミストな表情が、さわやかな新緑の緑と、湿度を感じさせます。
ぽってりとした、ガラス質の釉薬が、緑色を
限りなく透明に引き出します。
黄粉引、シラカバホワイトにはない、
流れるような表情の、【緑粉引】。
広大な大地の森の色です。
工藤和彦ホームページ
http://blog.kazuhiko-kudo.com/?eid=78
展示会も、あと2日。
古民家を抜ける風も、心地いい季節です。
北海道の自然を感じに、ぜひ、いらしてください・・・・
【風と大地の器】
~5/27(日)まで。
am11:00~pm6:00
姫路市網干区高田297
古民家ギャラリーWEARCH(ウィアーチ)
tel:090-1480-4270
▲
by gshu-gwearch8
| 2012-05-26 07:45
北海道旭川在住の陶芸家、工藤和彦さんの
【風と大地の器】展を開催しています。
工藤さんの作品を披露するのは、3度目です。
ですが、今回、初めての個展。
この「古空間で作品展示をしたい」と申し出頂き、念願叶っての作品展です。

会場を、ぐるっとご案内します。










子供の頃から、森の中で過ごすことが好きだった少年。
陶芸に興味を持ち始めた高校時代。
休みを利用しては、バッグパッカーにヒッチハイクで、
各地の陶芸家を訪ねて歩いた。
地元神奈川を出て滋賀で学び、土を求めて北海道へ。
北の果てで見つけた、太古の土。
広大な牧草地帯に一人、スコップで土を掘る。
大地との繋がりを感じる、至福の時間。
貿易風に乗ってやってきた黄砂の地層は、
二億年の時を経て、器になる。
手な付け難いこの土が、今では相棒だ。
旭川の森の中での暮らしは、子供の頃への憧れへと、
回帰させてくれる。
自然の恵みに畏敬を込めて、器を創る日々。
そんな工藤さんの、大地のエキスたっぷり、
掌に優しい作品が揃います。
エネルギッシュで温かい、彼の人柄そのままの、
風と大地の器。
太古の土を感じに、ぜひ、お出掛けください。

【風と大地の器】
5/19(日)~5/27(日)まで、開催中。
am11:00~pm6:00
会場:〒671-1226 姫路市網干区高田297
古民家ギャラリー WEARCH ウィアーチ にて。
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl
連絡先:090-1487-4270
企画:galley集shu- ギャラリー・シュウ
▲
by gshu-gwearch8
| 2012-05-25 06:25
良いお天気に恵まれた展覧会。
吉田先生のギヤマンを引き立ててくれる、名脇役【ラオスの布】。
2月にこのアトリエギャラリーで展覧してくださった、
ティモール・テキスタイル 岡崎真奈美さんのコレクションから、抜粋しての出品です。
しっとりとした、オリエンタルで、落ち着きのある空間に仕上げてくれました。






岡崎真奈美さんの集める布は、素晴らしい。
オールドと呼ばれる、貴重な織布から、
現代に織られた、新しい布まで。
すべて、家庭の中で女性達が、願いを込めて織ったもの。
吉田先生の緻密で洗練されたギヤマンが醸し出す、
しっとりとした色気と品格を、
名脇役の布達が、引き出してくれています。






おじいちゃん、パパ、ママと一緒に来てくれた、子供たち。
小さな、コレクターです。
とても上手に、作品を拝見します。
彼らや彼女たちも、『いちばん!』を選びます。
子供の日のプレゼントに、パパにギヤマンのグラスを買ってもらった、
2歳の男の子。
大好きな花火がモチーフのグラスです。
パパとママが自分たちのガラスを選んでいるそばで、
「お誕生日に買ってね。」と、お願いする子供たち。
将来が、頼もしい!小さなコレクター達☆
何もわからなかった私を、長い眼でナビゲートして下さった、吉田先生。
私も、彼らや彼女達と共に、
小さなコレクターの成長を、見守っていきたいと思います。
来年のこの季節、また、美しい時間を生みだす、
吉田博信先生のギヤマン展を、開催します。
一年後のお出会いを、楽しみにしていてください。
☆
吉田先生のギヤマンを引き立ててくれる、名脇役【ラオスの布】。
2月にこのアトリエギャラリーで展覧してくださった、
ティモール・テキスタイル 岡崎真奈美さんのコレクションから、抜粋しての出品です。
しっとりとした、オリエンタルで、落ち着きのある空間に仕上げてくれました。






岡崎真奈美さんの集める布は、素晴らしい。
オールドと呼ばれる、貴重な織布から、
現代に織られた、新しい布まで。
すべて、家庭の中で女性達が、願いを込めて織ったもの。
吉田先生の緻密で洗練されたギヤマンが醸し出す、
しっとりとした色気と品格を、
名脇役の布達が、引き出してくれています。






おじいちゃん、パパ、ママと一緒に来てくれた、子供たち。
小さな、コレクターです。
とても上手に、作品を拝見します。
彼らや彼女たちも、『いちばん!』を選びます。
子供の日のプレゼントに、パパにギヤマンのグラスを買ってもらった、
2歳の男の子。
大好きな花火がモチーフのグラスです。
パパとママが自分たちのガラスを選んでいるそばで、
「お誕生日に買ってね。」と、お願いする子供たち。
将来が、頼もしい!小さなコレクター達☆
何もわからなかった私を、長い眼でナビゲートして下さった、吉田先生。
私も、彼らや彼女達と共に、
小さなコレクターの成長を、見守っていきたいと思います。
来年のこの季節、また、美しい時間を生みだす、
吉田博信先生のギヤマン展を、開催します。
一年後のお出会いを、楽しみにしていてください。
☆
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by gshu-gwearch8
| 2012-05-25 05:33

GW終晩から始まった、【美しい時間】展。
予想を上回り、大勢の方が展覧にいらして下さいました。
皐月の季節にふわさわしい、色被せの切り子をご紹介します。



DMの作品です。
蓋物の菓子鉢。
観る方向を変えると、清らかな小川と若葉の景色を、様々に楽しめます。
蓋を開けると・・・・・・
沢ガニが水辺から覗いています。
久しぶりの、絵画的な作品。
創作45周年の記念に、出品下さいました。
【緑彩被切子】

緑彩ワイングラス。
白ワイン、冷酒が良く似合います。

45周年記念の酒器揃え。
ひさごの徳利。輪線模様にドット柄がモダンです。
魚子紋のシンプルな酒器との組み合わせ、
さわやかなせせらぎが、聞こえてきそうです。
【瑠璃被切子】

瑠璃被タンブラー。
ティアラの様に優美なカット、
クリスタル度の高いガラスなので、氷の音色が、
とても美しいのです。

瑠璃被ぐい呑み。
シンプルなカットが格調高い、ぐい呑みです。

瑠璃被銘々皿(5客揃い)。
クロスモチーフのデザインが、
シャープさの中に華があって、美しい切子です。
【古代紫被切子】


紫被魚子ぐい呑。
デザインが違うと、ガラスの色合いも随分雰囲気が変わります。
そして、この度の渾身の逸品。

古代紫被香合
【さざ波】
この小ささならではの、風格と迫力です。
必ず、手に入れたい、逸品。
【薄墨色被切子】

薄墨桜ワイングラス。
吉田先生ならではの、絶妙な色合いの被切子です。
ビールを注ぐと、ブランデー色になります。
とても艶っぽい作品です。
そして、最後に。

青被切子茶器。
お濃茶用の茶入れ。
必ず、手に入れたい作品です。
しっとりと深か味のある、ターコイズブルー。
中の空洞は、やや丸くなっています。
こんなお茶器で、何気なくお茶をふるまえる、
そんな女性になりたいです。
一気に夏が来たお天気。
五月の光にぴったりの作品が揃います。
ぜひ、美しい時間を楽しみに、おいでください・・・・
☆
【美しい時間】開催中。
~5/13(日)まで。
am11:00~pm6:00
gallery集shu-(ギャラリー・シュウ)
連絡先:090-1480-4270
▲
by gshu-gwearch8
| 2012-05-09 18:02
明日から、久しぶりにアトリエでの展覧会が始まります。
切子ガラス作家の吉田博信先生。
私がギャラリーの仕事をし始めたばかり、29歳の時からお世話になっています。
当時、この業界の事、右も左もわからない私を、
作家としてサポートして下さいました。
務めを辞めて独立して8年が経ち、機が熟しての再会。
そして、再び展覧会に参加して下さることになりました。
以降、毎年この季節、5月には個展をさせて頂いています。
吉田先生の切子が生み出す、【美しい時間】。
今年もまた、楽しみです。

私が初めて出会った‘ギヤマン’。
それが、吉田先生の切子でした。
さざめく光が柔らかく、上品に瞬いて、
まるで宝石箱の中に迷い込んだ心地でした。
義山(ギヤマン)という言葉は、
オランダ語のダイヤモンド(Diamantディアマンテ)を起源として、
ガラスそのものを指して言います。
薩摩や江戸に代表される日本の工芸美術が、現代作家の手により、
一層華やかに、アートの価値を高めています。
中でも吉田先生の切子は、
ギヤマンの響きのごとくオリエンタルな世界に、
日本人ならではの、静寂な風情が楚々として息づき、
観る人の心を誘います。
今年で45年の作家活動。
私がギャラリーを初めて10年目の節目に重なることも、
嬉しいご縁です。
デザインに留まらず、絵画の世界を表現した逸品も揃います。
中国、ラオスの部族の女性達の精密な手仕事の布が、
背景を彩る、ガラスの美しい時間。
心華やぐ時間を過ごしに・・・・・・、
ぜひ、どうぞ。
【美しい時間】
吉田 博信 Hironobu Yoshida 個展
特別出品;ティモール・テキスタイル 岡崎真奈美 布コレクション
2012.5.5(土)~13(日) 吉田先生在廊日;5.6.12.13日
am11;00~pm6;00
会場;兵庫県高砂市米田町 gallery集shu-(ギャラリー・シュウ)
連絡先;090-1480-4270
*会場までの詳しいアクセスは、お問い合わせくださいませ。
▲
by gshu-gwearch8
| 2012-05-05 00:03
この度の、渾身の作品。
お茶道具の数々です。
「陶芸はバクチ」
と、にこやかにほほ笑みながら語る春名さん。
何十回、何百回と窯を焚いても、
思った数の作品が取れません。
そんなに、シビアな仕事をしなくても・・・・と、
ついつい思ってしまうのですが、この緊張感のある、繊細な仕事だからこそ、
華のある、しなやかなで凛とした作品となるのです。



白磁に柔らかな新色の釉薬を何色か掛けて、春の空気の色を表現した作品。
【朝靄】の水指。
素地に、シダを掘って、その上から釉薬を掛けています。
朝、昼、夕、
どんな光の色をも捉え、その光の波長によって、色合いが変化します。
ガラスのように美しい作品。
蓋を開けると、銀彩が施してあります。
蓋が擦れる音が、「しゃりしゃり・・・・」と、
美しい音がします。

初めての挑戦。
白璃と瑠璃銀彩を組み合わせた作品。
東粟倉の風景そのままを表現した、水指。
今回、この二つの水指は、窯とのバクチに勝利した、作品です。
瑠璃の深い青と白の強さ、銀色の山並みが、
とても美しく、迫力のある作品です。
この蓋の内側にも、たっぷりと銀彩が施してあります。

【瑠璃銀彩の振り出し】
春名さんのお茶道具の中で、とても人気の高い、振り出し。
金平糖や、甘納豆を入れて、振り出しながら頂きます。
形が美しく、風情があるので、お茶をしない方も、
飾り付けに購入されます。

【瑠璃銀彩のお薄器】
まるで、漆器の様に繊細な薄器(茶入れ)です。
実は、蓋を開けると、底と蓋の両方に銀彩が施してあります。
緑のお抹茶を入れると、コントラストがとても綺麗な作品です。
夜空と銀河、蒼い山の風景が生まれます。

【瑠璃銀彩茶碗】
この季節に見ると、まるで夜桜を思い出します。
そして、最終日前日の夜。
いつもの、お茶遊びのメンバーで、春名さんの個展を祝う、
夜の茶会を、会しました。
囲炉裏を大炉に見立ての、茶遊びです。
個展会場の中での、贅沢な茶遊び。
照明を落として、キャンドルの灯りで、お茶を楽しみます。


そして、このお茶碗を使って、お抹茶を頂きました。



「春の月 枯れ木の中を 上りけり」
という正岡子規の句を書いた、
寺本一川さんの書にぴったりの、
お抹茶碗。
金彩とプラチナの抹茶碗。
お祝いの茶席にふさわしい作品です。
ペアで使うと、より一層、【寿ぎ】を感じます。

シダを掘ったまあるい大皿、春名さんの作品に、お菓子を盛りつけました。
会期始まり、会場のそこ、ここに、飾ってあった椿の花をイメージして、
マリコさんが、オーダーして創っていただいた練りきりです。
そして、いつものように皆さん一品づつ持ちよりで、
お料理を賑やかに、頂きました。
仲間でありながらも、陶芸家・春名花衣のファンばかり。
手持ちの作品をそれぞれ持ちより、器に盛り付け、お祝いします。



楽しく、風流な、茶会となりました。
会期中、在廊の際は、ずっとお着物姿で、みなさんをおもてなしされた花衣さん。
そして、朝早く、時には夜中近くまで会場に詰めて、
往復約3時間の道のりを、車で通って下さいました。
そんな花衣さんと作品を見に、大勢のファンの方が、
遠方から沢山、いらして下さいました。
楽しい時間は、あっという間。
終わってみれば短く感じられ、
そして、とても充実した時を過ごしました。
ひとつの節目にしたい・・・・という、今回の展覧会。
これからの、花衣さんの活躍と、創作活動に、期待しています。
加古川から、姫路網干の古民家への道中は、
山桜を眺めながらの、桜ずくしの通勤で始まりました。
やがて、その桜も葉桜になって、寂しくなったころ、
古空間に生けられた、御衣黄桜は見事、最終日に満開となりました。
【一花一葉】
と題した展覧は、
花と器と間が描く空間の中に、
来廊してくださった方々の、華々しい笑顔が、
たくさん咲き誇った展示会となりました。
最後に、
会期中ずっと、お花の世話と生け込み、
そして、花材提供して下さった、
大路久美子さん、
森川君子さん。
感謝申し上げます☆

お茶道具の数々です。
「陶芸はバクチ」
と、にこやかにほほ笑みながら語る春名さん。
何十回、何百回と窯を焚いても、
思った数の作品が取れません。
そんなに、シビアな仕事をしなくても・・・・と、
ついつい思ってしまうのですが、この緊張感のある、繊細な仕事だからこそ、
華のある、しなやかなで凛とした作品となるのです。



白磁に柔らかな新色の釉薬を何色か掛けて、春の空気の色を表現した作品。
【朝靄】の水指。
素地に、シダを掘って、その上から釉薬を掛けています。
朝、昼、夕、
どんな光の色をも捉え、その光の波長によって、色合いが変化します。
ガラスのように美しい作品。
蓋を開けると、銀彩が施してあります。
蓋が擦れる音が、「しゃりしゃり・・・・」と、
美しい音がします。

初めての挑戦。
白璃と瑠璃銀彩を組み合わせた作品。
東粟倉の風景そのままを表現した、水指。
今回、この二つの水指は、窯とのバクチに勝利した、作品です。
瑠璃の深い青と白の強さ、銀色の山並みが、
とても美しく、迫力のある作品です。
この蓋の内側にも、たっぷりと銀彩が施してあります。

【瑠璃銀彩の振り出し】
春名さんのお茶道具の中で、とても人気の高い、振り出し。
金平糖や、甘納豆を入れて、振り出しながら頂きます。
形が美しく、風情があるので、お茶をしない方も、
飾り付けに購入されます。

【瑠璃銀彩のお薄器】
まるで、漆器の様に繊細な薄器(茶入れ)です。
実は、蓋を開けると、底と蓋の両方に銀彩が施してあります。
緑のお抹茶を入れると、コントラストがとても綺麗な作品です。
夜空と銀河、蒼い山の風景が生まれます。

【瑠璃銀彩茶碗】
この季節に見ると、まるで夜桜を思い出します。
そして、最終日前日の夜。
いつもの、お茶遊びのメンバーで、春名さんの個展を祝う、
夜の茶会を、会しました。
囲炉裏を大炉に見立ての、茶遊びです。
個展会場の中での、贅沢な茶遊び。
照明を落として、キャンドルの灯りで、お茶を楽しみます。


そして、このお茶碗を使って、お抹茶を頂きました。



「春の月 枯れ木の中を 上りけり」
という正岡子規の句を書いた、
寺本一川さんの書にぴったりの、
お抹茶碗。
金彩とプラチナの抹茶碗。
お祝いの茶席にふさわしい作品です。
ペアで使うと、より一層、【寿ぎ】を感じます。

シダを掘ったまあるい大皿、春名さんの作品に、お菓子を盛りつけました。
会期始まり、会場のそこ、ここに、飾ってあった椿の花をイメージして、
マリコさんが、オーダーして創っていただいた練りきりです。
そして、いつものように皆さん一品づつ持ちよりで、
お料理を賑やかに、頂きました。
仲間でありながらも、陶芸家・春名花衣のファンばかり。
手持ちの作品をそれぞれ持ちより、器に盛り付け、お祝いします。



楽しく、風流な、茶会となりました。
会期中、在廊の際は、ずっとお着物姿で、みなさんをおもてなしされた花衣さん。
そして、朝早く、時には夜中近くまで会場に詰めて、
往復約3時間の道のりを、車で通って下さいました。
そんな花衣さんと作品を見に、大勢のファンの方が、
遠方から沢山、いらして下さいました。
楽しい時間は、あっという間。
終わってみれば短く感じられ、
そして、とても充実した時を過ごしました。
ひとつの節目にしたい・・・・という、今回の展覧会。
これからの、花衣さんの活躍と、創作活動に、期待しています。
加古川から、姫路網干の古民家への道中は、
山桜を眺めながらの、桜ずくしの通勤で始まりました。
やがて、その桜も葉桜になって、寂しくなったころ、
古空間に生けられた、御衣黄桜は見事、最終日に満開となりました。
【一花一葉】
と題した展覧は、
花と器と間が描く空間の中に、
来廊してくださった方々の、華々しい笑顔が、
たくさん咲き誇った展示会となりました。
最後に、
会期中ずっと、お花の世話と生け込み、
そして、花材提供して下さった、
大路久美子さん、
森川君子さん。
感謝申し上げます☆

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by gshu-gwearch8
| 2012-05-02 02:03
古民家に差し込む光が、だんだん優しくなってきました。
でも、まだ少し、寒さが居座っています。
春の匂いを感じさせてくれる、春名花衣さんのうつわ。
一点一点、こころを込めた、【花】のような器が、並びます。
座敷に、花が咲いたようです。



白磁に始まり、
白磁にうっすらと釉薬を掛けた水の色のグラデーション、
そして、真っ青な空の色をイメージした薄い瑠璃色。
空気の色、水の色が、
季節と共に、その色味を変化させてゆくように、
釉薬の妙で、立ち上る春の匂いを表現しています。

そして、こんなダイナミックな、器も。
【白璃】
春名さんの代表的な、力強い作品です。
お料理を盛り付ける楽しみを第一にデザインされた、
タタラ作りの大きな板皿。

古空間の会場には、こうしたコーナーがたくさんあります。
ひとつの風景を描きます。
雪の銀世界から、春へ。
漆黒の闇の中で、雪に反射した月の光に照らされ、シダが風に揺れています。
白い木蓮の枝を、生けてみました。

【瑠璃銀彩】の陶画。
濃い瑠璃の釉薬を掛けて、筆で銀彩を手描きして、焼きつけます。

春名さんが、天草の磁土に拘る理由は、ここにあります。
真っ白な土に、光が落ちてできた影の色。
茶でも、グレーでもなく、水色の影。
まさに、深い雪の厚みから現れる、奥行きのある影の色です。
そして、500年以上も土中でろ過された水が湧きだす、
東粟倉村の水の色でも、あります。


寺本一川さんの書にぴったりの、作品です。
春風のいたずらで舞い降りた花弁。
蒼い水の上に、たゆたえています。


広い土間の空間にひとつだけ、この作品を展示しました。
【蓮華壺】
たったひとつ、窯から生まれた壺。
偶然に現れた景色。
窯に宿る神様からの、ご褒美でしょうか・・・・。
そして、蒔絵の世界を磁器で表現した、【瑠璃銀彩】。
みなさん、近くで見ても、焼物には見えないようです。
一瞬、漆の様にも見えます。

ひと筆ひと筆、手書きです。
練り銀による銀彩なので、絵に立体感があります。

【筥】
すべて、ジョイントで作られています。
狂いのない、完璧な仕事。
粒子の非常に細かいこの土で、こんなに精密なハコモノが作れるのは
春名さんならではの技術の高さを、物語っています。
中を開けてみると・・・・・

薄い桜色の銀彩で、桜が描かれています。
なんとも、粋な演出です。

こんな器の取り合わせで、花見のお茶を頂きたいものです。
来場下さった方には、出来る限り、
春名さんの器でお茶をお出ししています。
会期中限定の、楽しみです☆
でも、まだ少し、寒さが居座っています。
春の匂いを感じさせてくれる、春名花衣さんのうつわ。
一点一点、こころを込めた、【花】のような器が、並びます。
座敷に、花が咲いたようです。



白磁に始まり、
白磁にうっすらと釉薬を掛けた水の色のグラデーション、
そして、真っ青な空の色をイメージした薄い瑠璃色。
空気の色、水の色が、
季節と共に、その色味を変化させてゆくように、
釉薬の妙で、立ち上る春の匂いを表現しています。

そして、こんなダイナミックな、器も。
【白璃】
春名さんの代表的な、力強い作品です。
お料理を盛り付ける楽しみを第一にデザインされた、
タタラ作りの大きな板皿。

古空間の会場には、こうしたコーナーがたくさんあります。
ひとつの風景を描きます。
雪の銀世界から、春へ。
漆黒の闇の中で、雪に反射した月の光に照らされ、シダが風に揺れています。
白い木蓮の枝を、生けてみました。

【瑠璃銀彩】の陶画。
濃い瑠璃の釉薬を掛けて、筆で銀彩を手描きして、焼きつけます。

春名さんが、天草の磁土に拘る理由は、ここにあります。
真っ白な土に、光が落ちてできた影の色。
茶でも、グレーでもなく、水色の影。
まさに、深い雪の厚みから現れる、奥行きのある影の色です。
そして、500年以上も土中でろ過された水が湧きだす、
東粟倉村の水の色でも、あります。


寺本一川さんの書にぴったりの、作品です。
春風のいたずらで舞い降りた花弁。
蒼い水の上に、たゆたえています。


広い土間の空間にひとつだけ、この作品を展示しました。
【蓮華壺】
たったひとつ、窯から生まれた壺。
偶然に現れた景色。
窯に宿る神様からの、ご褒美でしょうか・・・・。
そして、蒔絵の世界を磁器で表現した、【瑠璃銀彩】。
みなさん、近くで見ても、焼物には見えないようです。
一瞬、漆の様にも見えます。

ひと筆ひと筆、手書きです。
練り銀による銀彩なので、絵に立体感があります。

【筥】
すべて、ジョイントで作られています。
狂いのない、完璧な仕事。
粒子の非常に細かいこの土で、こんなに精密なハコモノが作れるのは
春名さんならではの技術の高さを、物語っています。
中を開けてみると・・・・・

薄い桜色の銀彩で、桜が描かれています。
なんとも、粋な演出です。

こんな器の取り合わせで、花見のお茶を頂きたいものです。
来場下さった方には、出来る限り、
春名さんの器でお茶をお出ししています。
会期中限定の、楽しみです☆
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by gshu-gwearch8
| 2012-05-02 00:55
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