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風と大地の器  2014



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KAZUHIKO.KUDOU



北海道の広大な牧草地に一人、
スコップ片手に土を掘る。
この大地を支えるのは、
貿易風に乗ってやって来た、
二億年前の黄砂の地層。

土を求めて移住してきた青年の手により、
初めて古の時を放たれる。
手な付け難い土との格闘も、
今では至福の時間。
大陸の風を吸い込み海を渡った太古の土。
大地を感じさせてくれる。

優しく柔らかな黄色い色は、
どんな食材をも受け止め、
穏やかに包み込む。
黄砂の成せる技に、【黄粉引】と名付けた。
伐採されたシラカバの灰を使い器にした【シラカバホワイト】。
森の緑を表現した【緑粉引】。
どれも自然が創造したうつわ。

蹴ロクロの表情と焼の力強さを花器に託し、
花の生命観を包み込みたい。
想いは、果てしなく広がる。
優しさの中に秘める力強さ。


工藤さんの笑顔と共に、お届けしたいと思います。


gallery集shu-




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5月25日 日曜日。
心地いい風が、古空間をすり抜けてゆきます。
毎月一度のお茶遊び会。

【風】  

をイメージした室礼となりました。


目に、肌に、
風を感じる茶遊びとなりました。


お庭のお花を工藤さんの花器に。


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黄粉引花器


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白樺ホワイト花器


西陽を浴びて、夕方には芍薬の花が咲いてきました。

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会期中 6月3日(火)・4日(水)・5日(木)には、
工藤和彦さんも会場にいらっしゃいます。
*3日は、午後3:00以降に到着。


【風と大地の器】展

工藤和彦(くどうかずひこ)個展

5/31(土)~6/8(日)まで
AM11:00~PM6:00 無休

会場:古民家ギャラリーWEARCH
    
    〒672-1226 姫路市網干区高田297

    *JR網干駅(新快速停車)南口から徒歩約5分


◆2012年の個展風景  http://gshu8.exblog.jp/15402418/

◆工藤和彦ホームページ http://kazuhiko-kudo.com/



   風を感じに・・・・ぜひ、お越しくださいませ。
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by gshu-gwearch8 | 2014-05-28 22:08

大平 和正 展


【古民家ギャラリーWEARCHの造化、そして巨大球体へ】




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大平和正先生の、造化展が始まります。

築150年のこの古い田舎家。

先生のスピリッツ溢れる、美しい造形作品が、

古空間をどのように様変わりさせてくれるのか・・・・・

【気】を生み出し、エネルギー溢れる、展覧です。



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2001年、伊賀入道谷で行われた野外プロジェクト。

『風還元(1991~2001)』

一人の作家が行う個展としては、壮大なスケールだ。
伊賀の自然そのものを大きな美術館として、造形作品を配し、
自然、風土、時間との一体化を表現した展覧は、
見る者を圧倒した。

その前々年に開催された、名古屋の加藤邸での造化展も然り。

造形と空間の関係性に拘り続ける大平氏の、
創造のスケールの大きさに魅了される。

無限の自然から、茶室という狭小空間に於いての宇宙の広がりへと、
その創造のパイは進化し続け、
遂に環境造形としての茶室『風気庵』を完成させた。

そして、その想いは『球体』というカタチに表現され、
来年2013年に実現化を見据えた、3.8mの巨大球体プロジェクトを始動開始。
‘野焼きによる巨大球体の出現’というこのプロジェクトは、
一般の方々の協賛支援だけで行うという、
大平氏の夢に大きく共感した。

セルフビルドで再興した築150年のこの古民家で、
作品と空間が新たに生み出す【気】がエネルギーとなり、
巨大球体プロジェクトへと繋がっていくことを願って、
展覧を開催致します。


  gallery集shu- Tanina





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造化のこころにしたがって、
その根源的な自然の姿である

【いのちのかたち】

を求める、独自の理念。


それは、日本の風土に根ざした

【大地=土 からカタチを立ち上げる】

という視点に立って

【造形と場、時間、命】

等、その関係の一体から立ち現れる環境造化

【気の生まれる時間】

を、創出する。



私は古い礎石が好きだ。

とりわけ野に残るそれがいい。

今は一木一草の如く
自然と融けあってあり続ける
ただの石塊。

みていると時を忘れる。

空を、大地を、風を・・・・・・・そして

命を感じる。



  伊賀:造形家 大平和正


大平和正 公式ホームページ
http://ohirakazumasa.web.fc2.com/





大平和正 展  Ohira Kazumasa

【古民家ギャラリーWEARCHの造化 そして巨大球体へ】


2012.9.8(土)~9.16(日)
am11:00~pm6:00

作家在廊:9/9(日)、9/15(土)
講演&ギャラリートーク 9/15 pm2:00~

【会場】 〒671-1226 姫路市網干区高田297
      古民家ギャラリーWEARCH(ウィアーチ)
【連絡先】 Tel;090-1480-4270(ギャラリー・シュウ タニナ)
【企画】   gallery集shu-

*造化展によるインスタレーション他、小作品も別途ご覧いただけます。







     
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by gshu-gwearch8 | 2012-09-06 08:31

掌から生まれる象・・・・





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井内 素(いうち もと)さんといえば、この【朱い】土化粧。


古代朱を思わせる、しっとりとした朱。
まるで、漆器のよう・・・とみなさんおっしゃいます。

自然の光で、その色の深みと表情が、更に際立ちます。


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従来の赤土に加え、試行錯誤、
土化粧のバリエーション、焼成のバリエーションを増やして
作品に新たな表情が加わり、
小さな空間に、【Moto Coler】が溢れています。


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お酒が好きな素さん。

仕事の後には、毎晩晩酌を楽しまれるそうです。

まあるくて、あったかい象の酒器。
掌に優しい、安心して酔える器です。


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そして、今回の作品から、お茶道具を見立ててみました。

紅茶やコーヒーをテーブルで頂くように、
お抹茶を頂く器として、
カジュアルに楽しめそうです。

作品をお借りして、お抹茶を点ててみました。

お茶の色の映りも美しく、
掌の感触、唇の当たりといい、
とても心地の良い、お道具として使えます。

これから、お抹茶を楽しみたい人には、
ぜひ、オススメです。


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‘お椀‘と表記された作品を購入下さったすべでの皆様が、
お抹茶碗に・・・と、見立てて下さいました。
使う人の心粋で、お抹茶碗に出世です。





こんな、愛らしい作品も。


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『コマイヌ』

‘あ・うん’の表情、
どちらが‘あ’で、どちらが‘うん’か、わかるでしょうか?

微妙な角度が、表情を作っています。




空間に散りばめられた器の、ひとつひとつに、
表情があります。

掌から生まれる‘象-カタチ-’

温かな指の址が、リズムを刻んでいます。

その指址に、化粧された土が、陰影とグラデーションを作り、
古代の器さながら、現代へと、
り・デザインされたような、
懐かしさと、体温を感じさせてくれます。


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京都伏見の町中に残る、築200年の古民家。

素さんのおばあちゃんのその家で、
古空間に残る骨董に囲まれ、
日々愛用しながら、
おばあちゃんとの暮らしの中、
彼の作品は生まれてきました。


おばあちゃんが亡くなった後、
その古民家は、おじさんに受け継がれ、
旅館として、再生されました。

その近くに、長屋を借り受け、
リノベーションした工房で、作品を創っています。

素さんの発想の中には、
こうした、温かな記憶がベースとなって
カタチづくられているのではないかと、思います。

人柄もさながら、
静かなペースの中に、モノ作りの情熱が垣間見られます。


工芸好きのお客様からは、
さらなる作品のステップアップを期待する声が、沢山でした。

次回が、とても楽しみです。



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残暑厳しい暑さの中、
遠方からも、沢山お越し下さいました。

購入下さった皆様すべて、と言っていいほど、
素さんへ、エールを下さいました。


感謝申し上げます☆



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by gshu-gwearch8 | 2012-09-06 07:41

址の記憶




5年ぶりの、井内素さんの作品との再会です。

今回‘集’では、初めての個展。

狭小のアトリエ空間が、どんな色に染まるのか、

楽しみです。



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リズムを刻むように指跡が残る、まあるい器。

捻った土を積み上げ、ひとつひとつ丁寧に指先で象を創る。
コロンとした、穏やかな表情。
どこか懐かしい香りがする。

古代から時間が繋がり、現代の暮らしへと、
リ・デザインされた土器のよう。
装飾の無い、シンプルなカタチ。
あるのは、指が刻んだリズムの址だけ。

そこに、土と向き合った時間が刻印される。

表情を引き立てるのは、赤い土化粧。
古代朱を思わせる独特の色合いに、
誰もが魅了される。
使うほどに枯れて、アンティークな魅力を纏う。

6年間使い続けたマイカップは、
今ではコレクションボードの一番人気です。

テーブルウエアが定評の素さんですが、
今回の展覧は趣向を変えて、一点モノを中心に、
存在感を高めた作品づくりに挑戦して下さいました。

土化粧もバリエーションが広がり、
従来の赤土に加え、
白、黄、茶、粉引、そしてブレンドしたものから焼〆まで、
色合いも深く、楽しくなっています。

【Moto Color】に染まったアトリエ空間

ぜひ楽しみに、お越し下さい。




【址の記憶】

井内 素  IUCHI Moto

2012.8.25(土)~9.2(日)
am11:00~pm6:00
作家在廊日 8/25・26

会場:アトリエギャラリー集
    〒676-0805 兵庫県高砂市米田町米田
     TEL 090-1480-4270

企画:galley集shu- ギャラリー・シュウ

*詳細はお問い合わせくださいませ。
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by gshu-gwearch8 | 2012-08-23 07:00

身に着けるアート



椎葉さんのとんぼ玉は、本当に美しい。

玉そのものも美しいけれど、思わず手に取り当ててみたくなる。

作品集に収められたジュエリーや、玉。

今回沢山揃えてくださいました。



‘身に着ける楽しみ’を感じて頂ける展覧にしてみました。


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玉そのものの中に、宇宙が宿ります。
日本の四季がぎゅっと詰まった、美しい情景。
シンプルな構図と、色彩のグラデーション。
観ていて飽きません。


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帯留めになります。


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ブレスレットやネックレスなどのジュエリーにも。


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そして、中でも人気の高かった【赤】。
欧米の赤でもなく、日本の赤でもない、
国境と時間を超えて生まれた、古代の赤、
アンティークな魅力を表現した【赤】です。
3か月かけてやっとできた赤い色。
年齢を重ねた女性が身につけると、とても上品な華やかさを放ちます。

大人の【赤】です。


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そして、憧れのお念珠。
椎葉さんのお嬢さんのお嫁入りの道具に作られたのが、きっかけだそうです。
上品でいて、静かな美しさを放つ魅力の玉。
私もひとつ手に持っておきたい作品です。


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久しぶりの、椎葉さんとの再会。
そして、作品との再会。

しっとり熟成された魅力が、さらにバージョンアップして、
展覧会中、華やかな、大人の女性の気分を味あわせて頂きました。

とんぼ玉そのものに、技術を凝らし、アート性を高めた作品は沢山あります。
コレクターなら、その玉の技術の高さや表現力に魅了されます。
でも、身に着けるとなると・・・・・・
作品の個性が際立ちすぎて、手に負えない。
そんな作品も沢山あります。

椎葉さんの作品の魅力は、
観る人の心に‘想像する余白’を与えてくれるところです。
理屈もなしに、ただただ、‘美しい’と感じさせてくれる。
ジュエリーに仕立てられても、玉の存在感やアート性は失せません。
玉を引き立てる装飾、
ビーズ、紐のデザイン、チャームなどの小物の選択、
そして身に着けた時のバランス。
身に着ける人を引き立てる作品に仕上がっています。

そこに、キャリアとセンスを感じます。

女流とんぼ玉作家として先駆者的存在の椎葉さん。
作家活動に加え、様々なアートイベント・プロデューサー活動もされています。
昨年から巡回展を開催している、
東北のとんぼ玉作家の作品展。

「やっぱり、作家は、作ることそのものが‘生きること’なの。」

「ただ支援を受けるだけでなく、生きるチカラが湧いてくる
 作った作品が人の手に渡って、喜んでもらえる
 そして結果それが、作家の生業の助けになる
 そんな人・社会との繋がりに、生きるチカラをもらうの・・・。」

椎葉さんの言葉に、
作家としての今までのスタンスから育まれた生き方を
感じました。
同じ作家だから共有できる感情。
人として、女性として、尊敬できる素敵な方です。

「自分が身に着けたい玉しかつくらない」

納得です。


今回、とんぼ玉に対してさほど期待を持たずに来られた方の多くが、

「イメージ以上、想像以上に素敵な作品だわ」

と、喜んでくださいました。

女性だけでなく、ご夫婦で見に着けられる玉を選んだり、
奥様のプレゼントに購入される方もありました。

‘玉の宇宙’

2年後の再会を約束して、会期は終了しました。



身に着けられるアート、素晴らしいです。
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by gshu-gwearch8 | 2012-08-23 06:34

HANA kazaRi



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6年ぶりの、椎葉佳子さんの トンボ玉作品展。

この度、作品集を出版されました。

とても素敵な作品集です。

出版記念の個展、

四季の情景を閉じ込めた美しい玉が、

ジュエリーに仕立てられ、

身に付ける喜びと、

一層磨かれた椎葉さんのセンス溢れる作品が、揃います。



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ものを作る楽しさを教えてくれたのが、とんぼ玉。


楽しくなければものを作っている意味が無い・・・・・・と、

これが私のいつもの想い。


この楽しきとんぼ玉に出逢ってから30数年。

しんどい事もバーナーの火をつけてしまえば忘れてしまう。

乗り越えてしまうことを知っていたように思う。


工具はもとより、肝心のバーナーさえ探さなければならなかった30年前。

ただただ「玉」を作る事が楽しかった。

ひとつひとつ玉を巻く度に新しい発見があって、

模様の作り方を考えだす度に楽しさは倍増していった。


その楽しさを繋いで今日まで作品を作り続けて来た。

そして何より嬉しいことに、

想いは30年以上たった今も変わっていない。


作りたいものを作る・・・・・

単純な事を続けていられる幸せを思う。



私自身を写し出すとんぼ玉。

作品は、私の歴史です。



椎葉佳子公式ホームページ  http://shiiba.net/



【HANA kazaRi】

椎葉佳子のとんぼ玉

2012.8.4~8.12  作家在廊日 8/5・6日
会場:アトリエギャラリー集にて
    兵庫県高砂市米田町
企画:gallery集shu-(ギャラリー・シュウ)    
   * 詳細はお問い合わせ下さい。(090-1480-4270まで)
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by gshu-gwearch8 | 2012-08-23 04:20

‘強さ’という【優しさ】

この度の作品展は、9月に行われる造化展に向けての、
プロローグ的展覧会でした。


造形家である大平先生は、


大地=土

からカタチを立ち上げる


ことを表現し、空間と作品との相関を意識した
造形作品を制作されています。



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と、名付けられた器を中心に、小作品をご紹介しました。


【風】とは、
土、水、光、時、命 等々
大平先生が感じる‘自然感’を表した言葉で、

造形作品【風還元】シリーズの大作から流れを汲んで生まれてきた、
生活空間の中で活きる小作品シリーズが、【風器】です。


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いつものアトリエの狭小空間に、大地の風が流れます。


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いずれも、食器としてのうつわですが、
確かな存在感を感じます。

‘大地の土’の強さが十分表現されています。
一見、アーティスティックな作品ですが、
どんな食材も、料理も、優しく受け止めてくれます。

強さがあるから、料理のスタイルに拘らず、
食材をただ載せるだけで、十分に引き立ててくれます。

夏野菜が美味しい季節。
キュウリやトマト、ナスなど、
彩り豊かな野菜を切って盛り付けるだけで、
アートな造形になります。
私自身使ってみて、レシピいらず、調理いらずの器として愛用しています。

一見重たそうで軽く、手触り、唇の当たりは柔らかく、
料理を盛る面は細かく処理がしてあって、
使う人への配慮が、とても感じられます。


‘強さ’は優しさ。

そんな、器です。



造形力の素晴らしい作品には、
野に咲く花が、良く似合います。


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夏の暑さで、花材がないこの時期に、
花屋さんで調達してきた緑と花を、
そっと添えます。

花留りのいい、
花器としてとても使いやすい器です。
花がなくてもカッコイイ作品ですが、
草花を添えると、大地に生えているように、
凛と生きてきます。

大平先生の奥様は、お庭で沢山の山野草を育ててらっしゃいます。
可愛い子供のように、たっぷり愛情を注いで。
そんな奥様がいつも素敵に、先生の作品に花を生けてらっしゃいます。
美意識の鋭い、誰よりも作家大平和正のファンでらっしゃる奥様の
お眼鏡に叶った作品です。



【風還元】のスピリッツが凝縮された、造形小作品。


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サイズは小さくても、スケールの大きさを感じさせる作品です。

カタチを創る時、大きなサイズを想像して作られるそうです。

この確かな、強い、存在感は、

ここからくるのですね。

サイズの大きさに左右されない、想像のスケール。


先生の作品と対峙していると、

私自身を振り返り、感じ入ることさまざまです。

出来ることや、限られた能力しかなくても、

スケールを大きく、夢を感じて、真っすぐに進みたい。

ワタシという存在が、確かにあったことを感じてもらえるように・・・。



7月の展覧で紹介した作品も含め、
9月の造化展でも、別途、ご覧頂けます。
食器の展覧は希少なので、見逃された方は、楽しみにおいでください。


大平和正氏 次回展覧は、
姫路市網干区の古民家ギャラリー【WEARCH】にて。

 大平和正展

‘古民家ギャラリーWEARCHの造化 そして巨大球体へ’

9月8日~9月16日まで。


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ストーリーは、続きます。
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by gshu-gwearch8 | 2012-08-22 20:42

風器  FU-KI



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伊賀の造形作家、大平和正(おおひら かずまさ)先生の展覧を開催しています。


【風器】 FU-KI

と名付けられた作品が、約110点展示。

‘大地の記憶’ が感じられる作品展です。



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知り合いから届いた、一枚の案内状。
『風還元』 というテーマの、壮大な野外美術展。

伊賀・入道谷の自然と、そこに佇む彫刻との共鳴からなる環境造化を表現した、
大規模なプロジェクトだった。

DMを見ただけで、ぞくぞくした。

2001年に行われたその展覧は、
残念ながら観る事が出来なかったが、
ずっと心の中で好奇心が燻っていた。

それから8年。
思い切って、工房を訪ねた。

美術展の写真を拝見しながら、
先生の話を伺い、
想像する。

降り積もる雪も忘れて、
私の心は、『風還元』へとワープして行った。

来年 2013年、
実現化を見据えた、3.8mの巨大球体プロジェクト。

更に大きな夢へと向かう先生のスピリッツに、感動した。

そんな私へ、エールの手を差し伸べてくれた。


今年9月、造形作品展 『WEARCHの造化展』を
網干の古民家で、開催して下さる事になった。

先駆けて、生活空間で活きる 【風器】 風の器を
アトリエ・ギャラリーにて展覧します。

花、料理を自然の万物の様に受け止めてくれる、うつわ。


「大地の記憶」 が感じられる器です。



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大平和正 公式ホームページ

http://ohirakazumasa.web.fc2.com/



【風 FU-KI 器】

伊賀:造形作家  大平和正 Kazumasa.OHIRA

2012.7.14(土)~7.22(日) 
am11:00~pm6:00

アトリエ・ギャラリー 【集】 シュウ

兵庫県高砂市米田町
連絡先:090-1480-4270
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by gshu-gwearch8 | 2012-07-21 07:56

民芸のチカラ



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会期中、二度も台風にさらされ、梅雨の真っ唯中での展覧会となりました。

会場は、いつも季節の花々で彩られ、
梅雨のじめじめした空気を清浄するかの様に、
私達の心を爽やかにしてくれました。



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この度の展覧会は、
地元倉敷の町を愛する二人の陶芸家の作品を通して、
民芸の力、工芸の魅力をご紹介する展示を行いました。

酒津焼の岡研作さん、
黒備前の篠原紅陽さん。

作品を通じて、お二人が、とても倉敷の地を愛してらっしゃることが伝わります。


倉敷といえば、【民芸】が息づく土地、というイメージがあります。
そして、工芸の香りが醸し出す町、という印象を感じます。


民芸の美しさを世の中に広め、その価値を見出した柳宗悦。
民芸運動の先駆者であった彼を、スポンサーとして支えたのが、
大原美術館の創設者、大原孫三郎でした。
柳宗悦と交流を深め、孫三郎自身も民芸品を集収しました。
日本初の民藝館となった日本民芸館は、大原氏の援助により、創設されました。
そして、倉敷美観地区にも倉敷民藝館が建てられ、
柳宗悦と共に、民芸運動を支えました。

柳に賛同した、名工達。
濱田庄司、富本憲吉、河井寛次郎、そしてバーナードリーチ。
日本各地の窯元を訪ね、その地に息づく民芸のチカラを見出し、
時には指導を行い、美意識を高めました。

倉敷は、幕府の直轄ではなく、天領とされていたそうです。
文化に対する意識の高さは、そうした歴史の楚から育まれたのかも知れません。


倉敷民芸の酒津焼。
父子相伝受け継ぐ、岡本研作さんが、私達に話して下さいました。



民芸とは、
柳宗悦が見出した、あの時代の民芸品を捉えて言われることが多いけれど、
そうではなく、
民芸は、その時代、時代の中で、ずーっと受け継がれており、
今も、産み出され続けているのですよ。

変わることなく、【用の美】としてあり続けること。
デザインや個性の前に、モノとしてスタンダードな美しさを保ち続けること。
時代の変化に大きく左右されるのではなく、
いつの時代にも通用する、【用の美】を醸し続けること。

それは、作家としてモノを表現することと、相反する部分でもあります。
民芸としての酒津焼を継承し続けながら、
六代目窯元としての、‘自身の作品’と認められる作品を作ること、
これが、課題でもあり、使命だと思っているんです。
ただ、個性を表現すればいい、というだけではなくね。
難しいですけれど・・・・・。



普段は寡黙な岡本さんが、ポロっと、お話して下さいました。


いつもは、現代工芸を見て下さっているお客様達が、
楽しそうに、作品を選んでいる様を見て、
日本人としての遺伝子の中に、
民芸に対する造詣の意が、
やはりちゃんと育まれているんだ・・・
ということに、気付かされました。



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会期中、
篠原さんの湯呑で、お茶やコーヒーを味わって頂き、
岡本さんの抹茶碗で、先生自ら点てて下さったお抹茶を頂き、
民芸の良さを、私達に教えて下さいました。


そして、台風の最中、訪ねて来て下さったお客様。

‘集’は、こんな素敵な方達に支えられて、

感謝の念に堪えません。



暑さが増す中、
お花の世話や、花材を切らすことなく
会場をいつも華やかに演出し続けて下さった、
久美子先生と、君子先生。


みなさんに、感謝を☆



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by gshu-gwearch8 | 2012-07-20 08:52

BIZEN 備前焼




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独自の備前焼を追い求め続ける、篠原紅陽さん。

黒伊部(黒備前)、紅ちりめん、赤伊部

黒と赤のコントラストによる、『陰陽』の世界。

力強い焼きとフォルムの前では、
見る人を圧倒させるほどの、エネルギーを感じます。



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【茶器】

黒備前 紅ちりめんの茶碗、水指

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【うつわ】

どれも、窯からわずかしか取れない、一品です。
菓子器、銘々皿など。


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そして、白化粧を施した、新しい作品も。

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【花器】

一見、モノを寄せ付けないほどの存在感を感じさせる迫力ですが、
生ある花材を添えると、優しく受け止めてくれます。

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備前焼に惹かれ、修行の後、独学で【備前】を追及し続ける、篠原紅陽さん。

故郷の倉敷を愛し、この地で、独り備前焼に向かう。
中でも、室町・桃山時代の備前に強く惹かれ、約10年掛けて、
古窯跡や古備前を独学。
土、窯、焼成の研究を続けた。

「伝統に優る備前を」
「古備前を土台に、自分の備前焼を創る」

そのことを目標に、ひたむきに焼物と取り組む。
自宅のすぐ傍の裏山に工房を構え、
日の出よりも先に工房へ向う。
山の空気と、そこで制作することが、何よりも‘至福’の時、と話す。
備前土を生かすため、紐作り和積みの技法に拘り、全てが一貫した手造り。
土味が醸し出す、素朴な表情と大らかさ。
土の力量が発揮する、強さの中の品格。
備前焼が持つ、個性の象徴。

備前焼一千年の歴史の中で、【黒伊部】と言われる、焼成があります。
その歴史は古く、室町時代には、宗教行事に使用され、
桃山時代には、茶道具等格式ある焼物として作られ、
古田織部等の茶会にも使用されたと、伝えられています。
ダイナミックで奥行きのある、落ち着いた‘黒’。
その黒肌に映える黄胡麻の‘雅’。
武将達の心を捉えてならなかった、華やかさです。

【紅ちりめん】というのは、篠原さんのオリジナル、赤い備前焼です。
一千年の歴史の中で、存在しなかった焼成です。
色は紅色、肌は細やかなちりめん状。
そして、優しく胡麻が掛ります。
黒備前が【陰】の美なら、紅ちりめんは【陽】の美。
【陰陽】二つの引き合う力が、バランスの美しさを生み出します。

茶器や花器にはじまり、日常にも使えるうつわまで。
篠原備前を、古空間の中で、じっくり訪ねてみたいと思います。


【倉敷陶物語】  

備前焼 篠原紅陽(しのはらこうよう)
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by gshu-gwearch8 | 2012-06-24 08:40