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一花一葉

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明日から、春名花衣(はるなけい)さんの、個展が始まります。

【一花一葉】  いっかいちよう

がテーマです。



白磁 白璃 瑠璃 瑠璃銀彩 鶸釉 

に加え、新色の釉薬も披露して下さいます。


会場となる古空間には、
テーマに沿ったレイアウトがなされ、
季節の色や、景色を表現して、
ストーリーを描いてゆきます。


見る人の心に写るストーリーが、
どのように描かれるのか
楽しみです。




花をいけるということは、それを納める空間を演出することであり、
ただ単に、花と器との相対的な関係だけにとどまらず、
そこには空間が存在し、花、器、間の三つが揃うことで、
初めて絶対的な間が成立します。

花をいけることに限らず、
器を用いることは、
新たな間を創っていくことができる行為であり、
それは、自分自身を表現することに、他なりません。

この度の作品は、古民家という空間と、
自分の作品との関係性に悩みながら、
それをどのように料理するかを沈思しながら、
制作してきました。

築150年の、静でもなく動でもない空間に、
一花一葉を粛として添え、
その間に静かに対峙する器(作品)・・・・・・

麗らかな春のひと時を、
楽しんでいただければと思います。


    春名 花衣 



一花一葉_a0259958_121435.jpg



ここ数年、花開くように、作品が開花してきた、春名花衣さん。

初めて出会い、最初の作品展から、5年半が経ちました。

ファッション・デザイナーから、陶芸家への転身。
華やかなモードの世界から、
歴史の礎深い工芸の世界へ。
京都で5年半の修行を終え、郷里に戻り、
築窯して12年。

目の前に広がる景色と、移り変わる自然の表情の豊かさに、
日々、心が満たされます。
春名さんが住む、岡山県美作市、旧東粟倉村は、
美しい水に恵まれた、緑豊かな山村です。

風、水、土、そして、
雪の潔い白さや、夜空の銀河、月、
作品が発する薫りには、
いつも、この村の自然が漂っています。

今回のテーマは、【一花一葉】。

大きな自然のストーリーから、
たった一つの花と葉に、その命の意味を託して、
あるべき姿と、作家としての自身の歩みを重ね、
表現します。

小さな命の‘存在=精神’
花の蕾も大輪の花も、
葉の表も裏も関係なく、
その存在にこそ生み出される、空気。

見えない何かを、心で見る。
眼に見える景色の空ではなく、心の中に宙を描き、
空を感じる。
そんなメーッセージが、作品から伝わってきます。

天草の真っ白な土肌に、はんなり色味を浮かべた、
釉薬の妙。
春の季節にふさわしい、
静かな華やぎを纏った、新作を中心に、
器、花器、オブジェ、陶画など、
古空間を春へと、誘ってくれます。

麗らかな春の日差しに映る、
美しい磁器のうつわ。
一雫の華が、心に溶け込む
・・・・そんな作品です。


gallery集shu-
谷名 世津子




【一花一葉】

春名 花衣  Kei HARUNA

2012.4.14(土)~4.22(日)
am11:00~pm6:00

作家在廊日 14,15,18,21,22日

会場;〒671-1226 姫路市網干区高田297
     ギャラリーWEARCH(ウィアーチ)内
     tel:090-1480-4270
by gshu-gwearch8 | 2012-04-13 01:49