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匣 HAKO


蓮さんの作品の中で、代表する作品。

【匣】HAKO

土の塊をこしらへ、切り分け、それを刳り貫いて作ります。
土の目地が通っているので、狂いが少なくなります。
30年ほど前から作り続けられている、代表的な作品です。
料理の器としての匣に始まり、ここ数年では、
アート性の高いオブジェに発展しています。
毎年開催される、アメリカ・サンタフェでの個展では、
とても人気の高い、作品です。


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今回の大作。
12段の重箱スタイルになっています。
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お花をあしらってみました。
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アメリカでは、純粋にアートとして愛眼されるそうです。
作品に手を加えるということは、完成したアートの美を壊すことになるのだそうです。
日本人の私達は、『用の美』という言葉の通り、
使うことによって、その美意識を引き出します。
作品の表情を楽しみます。


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『匣』という文字を漢和辞典で調べてみると、

‘ふたつがついて、ぴったりかぶさるはこ’

と、書いてあります。

まさに、蓮さんの匣には、この意が内包されていると思います。
合わさった象を楽しみ、蓋を開けて見える表情を楽しみ、
そして、うつわとして愉しむ。
匣の中の宇宙。
使い手によって、その宇宙が描かれてゆくようです。


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by gshu-gwearch8 | 2012-03-31 07:36