茶道具と祝いの茶会
この度の、渾身の作品。
お茶道具の数々です。
「陶芸はバクチ」
と、にこやかにほほ笑みながら語る春名さん。
何十回、何百回と窯を焚いても、
思った数の作品が取れません。
そんなに、シビアな仕事をしなくても・・・・と、
ついつい思ってしまうのですが、この緊張感のある、繊細な仕事だからこそ、
華のある、しなやかなで凛とした作品となるのです。
白磁に柔らかな新色の釉薬を何色か掛けて、春の空気の色を表現した作品。
【朝靄】の水指。
素地に、シダを掘って、その上から釉薬を掛けています。
朝、昼、夕、
どんな光の色をも捉え、その光の波長によって、色合いが変化します。
ガラスのように美しい作品。
蓋を開けると、銀彩が施してあります。
蓋が擦れる音が、「しゃりしゃり・・・・」と、
美しい音がします。
初めての挑戦。
白璃と瑠璃銀彩を組み合わせた作品。
東粟倉の風景そのままを表現した、水指。
今回、この二つの水指は、窯とのバクチに勝利した、作品です。
瑠璃の深い青と白の強さ、銀色の山並みが、
とても美しく、迫力のある作品です。
この蓋の内側にも、たっぷりと銀彩が施してあります。
【瑠璃銀彩の振り出し】
春名さんのお茶道具の中で、とても人気の高い、振り出し。
金平糖や、甘納豆を入れて、振り出しながら頂きます。
形が美しく、風情があるので、お茶をしない方も、
飾り付けに購入されます。
【瑠璃銀彩のお薄器】
まるで、漆器の様に繊細な薄器(茶入れ)です。
実は、蓋を開けると、底と蓋の両方に銀彩が施してあります。
緑のお抹茶を入れると、コントラストがとても綺麗な作品です。
夜空と銀河、蒼い山の風景が生まれます。
【瑠璃銀彩茶碗】
この季節に見ると、まるで夜桜を思い出します。
そして、最終日前日の夜。
いつもの、お茶遊びのメンバーで、春名さんの個展を祝う、
夜の茶会を、会しました。
囲炉裏を大炉に見立ての、茶遊びです。
個展会場の中での、贅沢な茶遊び。
照明を落として、キャンドルの灯りで、お茶を楽しみます。
そして、このお茶碗を使って、お抹茶を頂きました。
「春の月 枯れ木の中を 上りけり」
という正岡子規の句を書いた、
寺本一川さんの書にぴったりの、
お抹茶碗。
金彩とプラチナの抹茶碗。
お祝いの茶席にふさわしい作品です。
ペアで使うと、より一層、【寿ぎ】を感じます。
シダを掘ったまあるい大皿、春名さんの作品に、お菓子を盛りつけました。
会期始まり、会場のそこ、ここに、飾ってあった椿の花をイメージして、
マリコさんが、オーダーして創っていただいた練りきりです。
そして、いつものように皆さん一品づつ持ちよりで、
お料理を賑やかに、頂きました。
仲間でありながらも、陶芸家・春名花衣のファンばかり。
手持ちの作品をそれぞれ持ちより、器に盛り付け、お祝いします。
楽しく、風流な、茶会となりました。
会期中、在廊の際は、ずっとお着物姿で、みなさんをおもてなしされた花衣さん。
そして、朝早く、時には夜中近くまで会場に詰めて、
往復約3時間の道のりを、車で通って下さいました。
そんな花衣さんと作品を見に、大勢のファンの方が、
遠方から沢山、いらして下さいました。
楽しい時間は、あっという間。
終わってみれば短く感じられ、
そして、とても充実した時を過ごしました。
ひとつの節目にしたい・・・・という、今回の展覧会。
これからの、花衣さんの活躍と、創作活動に、期待しています。
加古川から、姫路網干の古民家への道中は、
山桜を眺めながらの、桜ずくしの通勤で始まりました。
やがて、その桜も葉桜になって、寂しくなったころ、
古空間に生けられた、御衣黄桜は見事、最終日に満開となりました。
【一花一葉】
と題した展覧は、
花と器と間が描く空間の中に、
来廊してくださった方々の、華々しい笑顔が、
たくさん咲き誇った展示会となりました。
最後に、
会期中ずっと、お花の世話と生け込み、
そして、花材提供して下さった、
大路久美子さん、
森川君子さん。
感謝申し上げます☆
お茶道具の数々です。
「陶芸はバクチ」
と、にこやかにほほ笑みながら語る春名さん。
何十回、何百回と窯を焚いても、
思った数の作品が取れません。
そんなに、シビアな仕事をしなくても・・・・と、
ついつい思ってしまうのですが、この緊張感のある、繊細な仕事だからこそ、
華のある、しなやかなで凛とした作品となるのです。
白磁に柔らかな新色の釉薬を何色か掛けて、春の空気の色を表現した作品。
【朝靄】の水指。
素地に、シダを掘って、その上から釉薬を掛けています。
朝、昼、夕、
どんな光の色をも捉え、その光の波長によって、色合いが変化します。
ガラスのように美しい作品。
蓋を開けると、銀彩が施してあります。
蓋が擦れる音が、「しゃりしゃり・・・・」と、
美しい音がします。
初めての挑戦。
白璃と瑠璃銀彩を組み合わせた作品。
東粟倉の風景そのままを表現した、水指。
今回、この二つの水指は、窯とのバクチに勝利した、作品です。
瑠璃の深い青と白の強さ、銀色の山並みが、
とても美しく、迫力のある作品です。
この蓋の内側にも、たっぷりと銀彩が施してあります。
【瑠璃銀彩の振り出し】
春名さんのお茶道具の中で、とても人気の高い、振り出し。
金平糖や、甘納豆を入れて、振り出しながら頂きます。
形が美しく、風情があるので、お茶をしない方も、
飾り付けに購入されます。
【瑠璃銀彩のお薄器】
まるで、漆器の様に繊細な薄器(茶入れ)です。
実は、蓋を開けると、底と蓋の両方に銀彩が施してあります。
緑のお抹茶を入れると、コントラストがとても綺麗な作品です。
夜空と銀河、蒼い山の風景が生まれます。
【瑠璃銀彩茶碗】
この季節に見ると、まるで夜桜を思い出します。
そして、最終日前日の夜。
いつもの、お茶遊びのメンバーで、春名さんの個展を祝う、
夜の茶会を、会しました。
囲炉裏を大炉に見立ての、茶遊びです。
個展会場の中での、贅沢な茶遊び。
照明を落として、キャンドルの灯りで、お茶を楽しみます。
そして、このお茶碗を使って、お抹茶を頂きました。
「春の月 枯れ木の中を 上りけり」
という正岡子規の句を書いた、
寺本一川さんの書にぴったりの、
お抹茶碗。
金彩とプラチナの抹茶碗。
お祝いの茶席にふさわしい作品です。
ペアで使うと、より一層、【寿ぎ】を感じます。
シダを掘ったまあるい大皿、春名さんの作品に、お菓子を盛りつけました。
会期始まり、会場のそこ、ここに、飾ってあった椿の花をイメージして、
マリコさんが、オーダーして創っていただいた練りきりです。
そして、いつものように皆さん一品づつ持ちよりで、
お料理を賑やかに、頂きました。
仲間でありながらも、陶芸家・春名花衣のファンばかり。
手持ちの作品をそれぞれ持ちより、器に盛り付け、お祝いします。
楽しく、風流な、茶会となりました。
会期中、在廊の際は、ずっとお着物姿で、みなさんをおもてなしされた花衣さん。
そして、朝早く、時には夜中近くまで会場に詰めて、
往復約3時間の道のりを、車で通って下さいました。
そんな花衣さんと作品を見に、大勢のファンの方が、
遠方から沢山、いらして下さいました。
楽しい時間は、あっという間。
終わってみれば短く感じられ、
そして、とても充実した時を過ごしました。
ひとつの節目にしたい・・・・という、今回の展覧会。
これからの、花衣さんの活躍と、創作活動に、期待しています。
加古川から、姫路網干の古民家への道中は、
山桜を眺めながらの、桜ずくしの通勤で始まりました。
やがて、その桜も葉桜になって、寂しくなったころ、
古空間に生けられた、御衣黄桜は見事、最終日に満開となりました。
【一花一葉】
と題した展覧は、
花と器と間が描く空間の中に、
来廊してくださった方々の、華々しい笑顔が、
たくさん咲き誇った展示会となりました。
最後に、
会期中ずっと、お花の世話と生け込み、
そして、花材提供して下さった、
大路久美子さん、
森川君子さん。
感謝申し上げます☆
by gshu-gwearch8
| 2012-05-02 02:03